イエレンFRB議長議会証言
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- 2014.02.12
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新興国不安と2カ月続いた米雇用統計の大きな下振れというマイナス材料がある状態で迎えたイエレンFRB議長による初めての議会証言。
内容は良くも悪くも従来のスタンスを再確認しただけのものでした。
注目されていた2つのマイナス材料も、大きな影響はないと特別の対応はなし。期待されていたフォワードガイダンスの修正もなく、粛々と緩和縮小を継続していくとのこと。
失望も誘いかねない内容でしたが、その後の質疑応答で改めて量的緩和の継続性というハト派的スタンスを示したことで市場は一安心。イエレン氏は立場が変わっても主張内容は変わっていませんでした。
結果的には議会証言は好感をもって受け入れられています。
リスクオンで株は上昇し、金も一段高。1200ドル後半からの重い上値を突き進み、一時約1295ドルまで上昇し、もう少しで1300ドルという天井に手が届くところまで来ています。
しかし、金以外の貴金属は伸び悩み。プラチナはストという材料に反応しなくなり、銀も金と同様の安全資産として買われても限定的。金の突出した上昇が目立つ違和感のある相場となっています。
さて、懸念されていた米債務上限問題が本日唐突に解決。米下院は2015年3月までの1年間無条件で引き上げる法案を可決。2月27日というリミットぎりぎりまで揉めると思っていましたが、このタイミングでしかも無条件での引上げ。
肩透かしを食らいましたが、共和党は本当に大丈夫?
この問題が片付いたことで金は安全プレミアムが剥落するのでしょうか?