イエレンFRB議長証言はハト派
- UPDATE
- 2017.07.13
- GATEGORY
- OTHER
注目のイエレンFRB議長議会証言。
イエレンFRB議長は、経済が想定通りなら比較的早く保有資産の縮小を開始すると表明。バランスシート縮小に関して前向きな姿勢を維持しましたが、具体的な時期への言及はなし。
利上げについては、今後数年にわたって緩やかな利上げを行っていくことが適切と述べ、早急な利上げを考えていないことを示しました。
また、世界的な懸念材料となっているインフレ動向については、先のFOMCでインフレ率の低下は一時的なものとしていましたが、インフレ率は目標を下回って推移しており、不確実性があることを認めています。
結果としては緩やかな利上げペースとインフレ率の不確実性に言及されたことからハト派的内容と言えます。
ただ、9月バランスシート縮小、12月利上げというコンセンサスには変化なし。インフレ動向によっては12月利上げが見送られる可能性があるという事になります。
イエレンFRB議会証言がハト派となったことや、ロシアゲート疑惑が再燃していることを受け貴金属は上昇していますが、欧米の金利上昇のトレンドが重くのしかかり上昇幅は限定的。
ドルははっきりしない動きながらもややドル高。NYダウはイエレン発言を好感して急騰。3週間ぶりの史上最高値を更新しています。米株式を見ていると、FRB関係者がバブル懸念を示すのもわかります。
一方、為替は大荒れで一時112円まで円高が進んだのち現在113円半ばと落ち着かない相場となっています。
インフレ率に注目が高まる中で発表されることになる今週末の米CPIは要注意です。