イエレン陥落 金は1200ドルの攻防へ
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- 2016.05.30
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イエレンFRB議長はハーバード大での講演で、経済成長が想定通り継続し、雇用創出が、FRBは今後数カ月に利上げすべきとの認識を示しました。
米連銀総裁からの相次ぐ早期利上げ示唆に続き、ついにハト派最後の砦であるイエレンFRB議長からも早期利上げに前向きな発言がでてきました。勿論、これをもって6月利上げが確定したわけではなく、今後発表される指標次第という事になりますが、つい最近まで利上げ見送りに傾いていた市場だっただけに反動も大きくなります。
また、同日発表された第1四半期米GDP改定値は+0.8%と市場予想の+0.9%には届かなかったものの、上方修正という事実が好感されています。
安倍首相は消費増税先送りの理由として「リーマンショック」を引き合いに出しましたが、世界的にもそこまでの危機はなく、米国に至っては追加利上げが現実味を持つほど堅調な経済回復を見せています。イギリスのEU離脱国民投票も接戦が伝えられている割には切迫感がありません。
こうなると世界経済の不透明感に支えられていた貴金属は防戦一方。プラチナは早々に1000ドルの大台割れを見せとなっていましたが、金もついに1200ドルの攻防に入りました。もう一段の下落はやむなしの状況です。