ようやくドル安の流れに乗った貴金属
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- 2016.04.12
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大きな材料のない中、米早期利上げ観測の後退によるドル安の流れが継続。
為替では円が相変わらず108円を挟んだ値動き。市場では来月のサミットまで日本政府・日銀は動けないとの思惑から円高一辺倒になってきました。ただ、日経平均株価の落ち込みもあり、安倍政権もそろそろ対策に本腰をいれてくるはず。また、サプライズ好きの黒田総裁にとっても格好のチャンスといえます。いずれにしろ手遅れにならないうちに、早い対応を期待したいですね。
昨日は原油が急騰し40ドル台まで上昇。4/17の産油国会合での増産凍結合意への期待感が高まったことによります。産油国の思惑は複雑であり、蓋を開けてみないとわかりません。過度の期待は禁物でしょう。
貴金属はようやくドル安の流れに乗り続伸。原油が上昇したことも後押しとなり、金は1260ドル手前まで急騰。まだ円高の勢いまで追い付けていませんが、徐々に下値を切り上げていっています。
また、金だけでなく、プラチナ・銀もしっかりとした上昇を見せています。前回の金上昇局面ではプラチナ・銀はついていけませんでしたが、今回は様子が違うような雰囲気。逆にプラチナ・銀がリードする相場展開に期待です。