やや弱気
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- 2012.11.17
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イスラエル情勢を巡る緊張が増しています。
イスラエル国防相は、イスラム系武装組織ハマスが拠点とするパレスチナ自治区ガザへの侵攻へ向け、7.5万人の予備役動員承認を政府に要請。地上戦へ突入する恐れが出てきました。仮に地上戦となれば双方大きな被害が出ることは間違いなく、戦闘が長期化する可能性も高まります。そして周辺のイスラム諸国も黙認するわけがありません。
イスラエルとしては来年1月の議会選をにらみ、与党の強硬姿勢を国民にアピールしたかったのが狙い。戦火が拡大する事態だけは避けてほしいものです。
米国では、オバマ大統領と与野党幹部が財政の崖回避に向けた初協議が行われ、与野党ともに建設的な内容であったと評価。市場にはやや安心感が広がりました。
イスラエルの地政学的リスク高まりと、米財政の崖に対する安心感でドルが上昇。貴金属では一時金が1705ドルまで売り込まれたものの、引けにかけて買い戻される展開。
国内価格貴金属価格は為替に支えられているものの、ドル建て価格は下げ気味。展開によっては再度金が1700ドルを割り込む場面が出てきそうな感じですね。やや弱気です。