まだら模様の米雇用情勢
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- 2015.05.08
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米雇用統計を控え、前日のADP雇用統計が予想を下回る悪化となり、雇用情勢への懸念が強まる中で発表された米新規失業保険申請件数は26万5000件と市場予想28万件を下回る改善。しかし、一方で米4月チャレンジャー人員削減予定数は前年同月比+52.8%と、2012年5月以来最悪の数字となっており、雇用形態の変化もあるのでしょうが、全体的に回復状況はまだら模様です。
今夜の米雇用統計の市場予想は23万人増。非常に悪い数字となった前月の揺れ戻しも加わる見込みですが、弱気が主流派のようです。
貴金属は米新規失業保険申請件数の発表前から下落し、金は一時1180ドルを割り込んでいます。前日のドル安には反応が薄かったのに対し、昨日のドル高にはしっかりと下落。相関性やバランスが崩れ、値動きも大きくなってきています。世界的に金利も不安定になってきており、大きな動きの前触れのようにも感じます。