まだまだ荒れそうな相場
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- 2017.11.15
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昨日はドイツの第3・四半期GDP速報値が好調だったことを受けユーロが急伸しドルが急落。
米税制改革への先行き懸念も継続しており、市場はリスク回避の姿勢を強めています。また、10月米生産者物価指数(PPI)は予想を上回りましたが、これに対する市場の反応は限定的。
貴金属は一時急落しましたが、米長期金利の下落もあり、終わってみれば金・銀は上昇。しかし、金は欧州時間開始直前にレンジ下限である1270ドルまで急落。その後米時間に纏まった買いが入ったことから1280ドル台にまで上昇して引けていますが、先日の急落と言い、何か仕掛けられているようで気持ちの悪さは残ります。
状況を整理すると12月利上げは確定的ですが、その後の利上げスケジュールについてはFRB議長やメンバーの入れ替えもあり不透明。また、米税制改革が年内に可決できなければ、米経済に失速感が出ると思われ利上げペースの鈍化につながります。
地政学的リスクについては、北朝鮮に最近動きはありませんがこのまま沈静化するとは考えにくく、中東でもイランの核問題やサウジの混乱が懸念材料。欧州ではブレグジットを巡り紛糾が続いており、スペイン・カタルーニャ州独立問題の飛び火も懸念されます。
リスク要因は山積しており、どこから火の手があがっても不思議ではありません。
年末にかけて相場はまだまだ荒れそうです。