ついに米利上げ決定
- UPDATE
- 2015.12.17
- GATEGORY
- OTHER
FOMCでついに9年半ぶりとなる利上げが決定。
FF金利を年0.0~0.25%から0.25~0.50%に引き上げました。
イエレンFRB議長は米景気回復に自信を示しながらも、利上げ後も緩和的な政策スタンスが続くと、改めて利上げペースは緩やかになることを強調。
また、FOMCメンバーによる政策金利予想は中央値で16・17年にそれぞれ1%の金利上昇を見込んでいます。つまり年4回の利上げとなり、次回は2016年3月に追加利上げを想定していることになります。
長きに渡った米利上げ開始問題にようやく決着が付きました。FRBとしても直近の原油安しかり、決して万全の状態での利上げという事ではないと思いますが、これ以上の先延ばしはFRBへの信認を大きく損ない、市場にとっても悪影響しかないというぎりぎりのタイミングでした。いずれにしろ歴史的ともいえるイベントを一つ消化したということが重要です。
ビックイベント通過後の市場は右往左往しました。
FOMC声明直後は利上げという事実に反応し、ドルが急落。NYダウは下落。円も121.5円まで急騰しました。しかし、初動をこなした後は米景気回復と緩やかな利上げペースへの期待感からリスクオンに揺れ戻し、ドルは上昇しNYダウも大幅上昇。円は122円台に戻しています。
貴金属では景気連動商品である白金・銀が急騰。金も上昇しましたが、一時下落するなどはっきりとしない値動き。
FOMCの影響が一巡するまで方向性を見定める必要があります。