相場天気予報MARKET FORECAST

お盆明けの市場。

特にお盆期間中に大きなニュースはなく、ドル建て貴金属相場はほぼ同じ価格。しかし、為替が101円後半から100円付近まで円高に振れており、日本市場は下落スタートとなっています。

全般的に悪い米経済指標が続いたことで市場の米利上げ観測は後退。夏休みシーズンでさらに日本がお盆休暇に入っている閑散としたタイミングでファンドが円買い・ドル売りを仕掛けた結果、円は100円を割り込み一時99円台半ばまで円高が進行。今回はまんまとファンドにしてやられた形となりました。

円高ドル安となったことで貴金属は上昇。金は1360ドル後半まで急騰しましたが、ダドリーＮＹ連銀総裁が9月利上げの可能性を示唆したことで相場は巻き戻し。貴金属は急落し結局は行って来い相場です。ただし、為替は貴金属ほど過剰反応せず。

市場としては10％程度しか9月利上げは想定しておらず、来週のジャクソンホールまで神経質な展開が予想されます。しかし、客観的に見ればこの状況下で9月利上げを実施する理由は薄く、早くて12月利上げが妥当。このところのＦＲＢのやり方として、早期利上げを完全に否定することなく、常に市場に利上げを意識させ続けているようにみえます。つまり今回の発言もバランスをとるための発言のように思えるのですが果たして…。